経営責任
私の出身大学経済学部テニス部の会報が届きました。
年1回の発行となっています。
読んでみると、遂に経済学部のテニス部員がゼロとなり、経済学部としてのテニス部活動が休止に追い込まれたとのこと。
随分前から、体育会系よりも趣味的レジャー的なサークルの方へ学生が集まっているとは聞いていました。
それにしても寂しいものです。
気の合う仲間と自分の好きな時に、自分の好きなことを行う。
とても理にかなって楽しそうですが、その雰囲気のまま4年間を過ごした学生が社会に出たらどうなるのか?
社会や世間は、学生感覚からすると不合理な事だらけなのです。
耐性がついていなければ、次々と転職せざるを得なくなります。
体育系は先輩後輩の上下関係や、そのことに伴う不合理も学ぶミニ社会です。
私が常々言っている「何くそ負けてたまるか」の精神が養えるはずもありません。
何時までも夢見る青年のまま終わるような気がします。
入試の偏差値も以前と比較するとかなり下がっています。
東京大学は大学として初めて「公募債」を発行します。
合計1000億円ほどの規模とのこと。
世界の大学の中での存在感の低下に危機感を覚えているのです。
国立大学が独立行政法人になってから、『経営』が重要となってきました。
学長や学部長には『経営者』の資質が求められているのです。
優秀な人材を輩出できないような大学の学長や学部長は「経営責任」を取るべきだと思います。