BCP
Business Continuity Planの略語です。
「事業継続計画」のこと。
東北の震災等の災害が多発したことをきっかけに、この言葉が頻繁に使用されるようになりました。
要約すると、企業がテロ、災害、システム障害、不祥事といった危機的状況下に置かれた場合でも、生き延びることが出来るようにするための戦略を既述した計画書。
今後益々重要になってくるので、愚息達も早急に策定すべきと思います。
例えば、今回のような感染症に対しても、具体的な対策が必要です。
先ず社員の安全確保、次に会社の資金繰りetc.
マスクや消毒液の確保、時短に、休日の追加、交代制での出勤etc.
キャッシュの確保。
マスクや消毒液の確保にはかなり時間がかかりましたが、キャッシュの確保はスムーズでした。
常日頃から、子供達に言っていたことが幸いしたのです。
1.メインバンクを作る
2.日本政策金融公庫と取引をする
3.決算報告書を全て見せて正直なことを言う
非常事態では、民間が出来ないことを実行できるのは、やはり政府機関となります。
日頃から必要としない資金でも、日本政策金融公庫からは借り入れておくべきなのです。
メインバンクが出来れば、短期融資の枠も作ってくれます。
その枠も、必要が無くてもたまに使うべきなのです。
少々の利息は、銀行への接待と考えれば安いものです。
この様な小さな積み重ねが、いざという時に役立つのです。
それに合わせて、BSを毎月しっかりと確認しておくことです。
資産の上部にある、「現金・預金」だけ見ていても駄目です。
下部の、「保険積立金」や「有価証券等」も目を配る必要があります。
特にこの二つは、毎月支払っている場合が多く、いつの間にかかなりの金額になっていることが有ります。
こういう時の為に弊社は、「リース」物件は一つもありません。
一般的な「ローン」で購入しているものもありません。
車でも備品でも、売却すればいくらかの現金には直ぐになります。
随分前に購入した自己所有の機械式時計も、そこそこの金額にはなります。
数か月後から倒産件数がうなぎのぼりになると考えられます。
経営者は常に『最悪』を想定して行動しなければならないことを、今回改めて痛感しました。