老害
この3年ほど会社の経営にあまり口出しをしてきませんでした。
事業承継で、息子達の自主性と社員全体の自主性を重んじたからです。
特に昨年の令和になってからは、更に職場から離れるように心がけてきました。
ところが、本部に居ますと経理を行っている魔ダムの話や、息子達の電話、それに私にも来る日報で否応でも会社の現況に触れることになります。
昨年あたりから、規律の緩みを感じていました。
特に、この非常時にもかかわらず、信じられないようなの気の緩みが各店舗から続けざまに現れました。
私の側で電話していた長男を、大声で叱責し、思わずその携帯を取り上げ、電話先の店長にも激怒。
余りに腹が立ったので、思い切り席を蹴り、外に出ました。
下の公園を落ち着くまで数10分歩いてまた戻りました。
結論は、「いくら口で教えても伝わらない。自分達でどん底というものを経験しないと理解できない」という信念にたどり着きました。
権限は息子達と社員達に譲ったのですから、私が口を挟んではいけなかったのです。
ライオンが自分の子供を崖下に落とすような比喩も聞きます。
任せたのであれば、子供達と社員達を信頼するべきだったのです。
かなり後悔しました。
そこで原因となる会社の情報を一切遮断することにしました。
長男に詫びを入れた私に向かって魔ダムが一言『老害』。