怖さからは逃げられない
私の経営を振り返ると、常にピンチの連続でした。
それはそうです。
見知らぬ土地で、見知らぬ業態を、修行もせずに始めたのですから。
余りにピンチの割合が高くて、不安よりもただひたすら何らかの行動をするしかありませんでした。
ところが振り返ると、このピンチの真っただ中の行動そのものが、チャンスも作っていたのです。
一生懸命さがお客様に伝わったのか、次第に来店数が増え始め、その中の二人が社員になってくれたのですから。
それからも、新たなことをやる度に、また新店を出す度に、先ずピンチが1番に来るのです。
直ぐに売り上げは上がらないし、赤字がどんどん続きます。
それでも、必死で行動していれば、その苦労の期間に得たノウハウは、誰にも真似のできないものとなっているのです。
色んなチャレンジが上手く回り出しても、何時も怖さが有りました。
明日突然駄目になるかもしれないという恐怖から逃げれた事は有りません。
結局、良い時も悪い時も怖さは追ってくるのです。
そこに合点がいった時点で、私は「ピンチとチャンスは別物ではなく同じ物」という概念を持つに至りました。
表裏一体と言った方が理解しやすいかもしれません。
ここに気付いて行動を加速する経営者や店長が、この2~3年で頭一つ抜けるでしょう。
それ以外の店は一気に業績が悪化して消え去ると思います。
それくらい、環境の変化は速くなっています。