ここで試される
弊社は12月決算なので、特に12月の月次決算は慎重に行っているし、各店長にも間違いがないように口を酸っぱく何度も繰り返し言っています。
それにも拘らず、異常値が出た店がいくつかありました。
調べてみると、100万円以上のバイクを在庫の棚額に入力していなかった。
1個187円の部品2個を187000円2個で入力していた。
各店長に確認すると、スタッフに任せていたからとの返事。
私から言わせると、任せる意味を理解していない。
単に店長が自分が楽になるようにサボっているだけです。
ただでさえ、メーカーの販路政策変更により、多額の借金を背負わされて少し落ち込んでいた長男です。
流石に少しぶち切れていました。
そんな時に、別の店舗のスタッフが300数十万円もする社用車のワンボックスを事故で全損です。
最悪の人身事故には繋がらなかったので良しとしなければなりませんが、長男の落ち込みは深まるばかりです。
そこで私が発した一言。
『全ての責任はお前だ』
傷口に塩を塗り込むようで、少々可哀そうでしたが、それが事実なのです。
現場での仕事は「楽しく・明るく・元気よく」しなければなりません。
しかし、社長が店に現れた時には、空気がピンと張り詰めるくらいにならなければ、本当のプロの仕事場とは言えないのです。
倒産する経営者の7割が、優しくお人よしなのです。
『ナニクソ負けてたまるか』と心に誓い、現場に毎日通い重箱の隅を楊枝でほじくるくらいの小言を言い続けられるか。
嫌われたり、変人と言われてなんぼの商売が中小企業の経営者と割り切ることが出来るか、彼は試されています。