苦労の数だけ成長する
5月1日から代表取締役になった長男がかなり苦労している様子です。
一番の要因は、中小企業の経営者なら誰もが経験する資金繰りです。
多店舗経営を長くやっていると、いろんなことが分かってきます。
1店舗だけだと比べようがないことが、全て比較できるからです。
細かなことまで数字で見える化すれば、一目瞭然です。
常日頃から愚息達に言っていることは、経営者は全ての結果に責任を持つということです。
仮に、スタッフが不祥事を起こそうが、ある店舗だけ実績が悪かろうが、全ての責任は経営者にあるのです。
この部分を体で覚え、乗り越えなければ、会社は継続していきません。
経営者は経営のプロになればよいのです。
自分が正しいと考えた道を全社員に知らしめ、ブレることなく突き進めばよいのです。
その考え方や、方法に異を唱える人々が出てきて、会社を去っていくのは、2代目の宿命です。
皆が会社を去り、たった一人になってもやり続ける『覚悟』、これがあれば、経営者になれます。
不思議なことに、自分が一心不乱に仕事に打ち込んでいれば、助けてくれる人が現れます。
苦しい時こそ、人物評価がしっかりとできます。
残念ながら、これらのことは言葉でいくら教えても、腑に落ちません。
実際に眠れない日々が続く経験しかないのです。
昨日の店長会議で、不振の原因に「人不足」あげる店長がほとんどだったそうです。
私は懐疑的です。
今の数字だったら、もう一人少なくても十分やれるからです。
全国だけでなく、九州の中でも、今の様子を話したら笑われることでしょう。
「今までの店舗数や売り上げに拘るな。さっさと店を統廃合した方が良い。」と長男にアドバイスをしました。
それと、真剣に長男坊や次男坊を助け、付いてきてくれる人への「感謝と報酬」は忘れないようにとも付け加えました。