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出張先の旅館に、ライブラリーがありました。
そこでたまたま手に取ったのが「NO1トヨタのおもてなし レクサス星ヶ丘の奇跡」志賀内泰弘 著 PHP出版
薄くて簡単な内容でしたのですぐに読了できました。
一番驚いたのが「ここまでするのか!?」という行動力です。
確かにCSには際限がないとも言われていますが、この本を読むと、私の頭ではこれが頂点のような気がします。
ここまでになるには、経営トップの人格が一番大きな要素だと思うと、私には無理だと痛感しました。
それでも、明るく、笑顔で挨拶するなどは我々でもできます。
お客様が来られたら小走りで迎えに行くとか、帰りには必ずお見送りするとかetc.
私が日頃言い続けてきたことが、根底にあることも分かりました。
それらが出来たうえでのプラスアルファが凄い。
お客様の気持ちを慮り、先回りして満足させる。
我が社では、未だに基本が出来ていない店があります。
昔はそれこそガミガミ言って、何とか良くしようと思っていました。
不思議なものです。
歳を重ね、代表取締役を引く決意をした途端、熱い情熱が湧かなくなりました。
緊張の糸が切れるとはこういうことなのだと思い知らされました。
特に私の仕事は、ルーティンがあったり、目の前の作業がある訳ではありませんでした。
将来に向けて、より良い会社にするために、ゼロから何かを作るのが仕事だったのです
それが社員、取引先、お客様、社会に貢献できるものなら最高です。
ところが、ゼロからというこの部分が非常にストレスが溜まるのです。
先が見えないだけに、常に不安にさらされ、迷い続け、それでも前に進むしかないこの感覚。
健全な肉体と、何くそ負けてたまるかの精神が無ければとても、もつものではありませんでした。
やる気満々の息子達二人と、会社を少しでも良くしようと努力している社員達の時代が始まります。