二つの「己」
新聞と雑誌を読んでいましたら、知らない言葉が続けて出てきました。
よく見るとそのどちらにも『己』の字が入っていました。
先ず一つ目は、将棋の羽生善治十九世名人の座右の銘。
「克己復礼」(こっきふくれい)
出典は論語で『私欲に打ち勝ち、礼儀正しい行動をすること』
彼の立ち居振る舞いを見ていると、然もありなんという気がします。
次はクロスワードパズルのヒントに出てきました。
「已己巳己」(いこみき)
『似たような漢字が三つ使われていることから、よく似ていて見分けがつきにくいこと』
『已』(い)・・・やめる、やむ、すでに
『己』(こ、き、おのれ)・・・おのれ、十二支つちのと
『巳』(み、し)・・・十二支み
「オノレ・ツチノト下に付き、イ・スデニ中ば、シ・ミはみな付く」
因みに「己己己己」という名字があって、読み方は(いえしき)と大修館書店の『大漢語林』に掲載されていました。