苦労を重ねたものだけが成功する
既述していました、若手寿司職人の店に行ってきました。
彼は、中学卒業と共に大阪で修業をして、20歳の時に「ななつ星 IN 九州」で有名な「やま中」に入ります。
そこで18年近く更なる修行を重ね、3月5日に自分の店をオープンさせたのです。
彼とは、「やま中」時代から懇意にしていたので、お祝いを持って昨夜駆けつけた次第です。
古びたビルの1階にその店はありました。
白を基調としたシンプルな作りです。
開店祝いの豪華な胡蝶蘭が20鉢以上もあって、彼の腕と人間性が偲ばれます。
店の上の階である3階も借りています。
自宅から子供達をそこに連れてきて、奥様と仕事に没頭するためです。
店で寝泊まりはしょっちゅうだそうです。
自分の腕に自信があるのか、カウンターから全ての仕草が見えるような配置になっています。
カウンター7席しかありません。
昨夜は満席でした。
聞くと、3月一杯は全て予約で埋まっているそうです。
フグ、フグの白子、キンメダイ、のどくろ、真ガツオ、うに、タイの頭付き汁物 etc.
納得できるシャリを作るのに2週間ほど米を炊き続けたそうです。
器にも徹底して拘っていて、源右衛門がメインで唐津焼の中里太郎衛門、今右衛門。
今まで生きてきて、ベスト3に入る美味しさでした。
仕込みや料理法によって、味がこれほど変わるのかというくらいの驚きでした。
我が長男と同じ年と言われ、やはり苦労の数だけ差があると痛感です。
友人等にも紹介しようと思いましたが、止めることにしました。
会計になってその金額を見ると、今まで生きてきて支払った飲食代の中で二番目に高額だったからです。