それなりの訳がある
嬉野温泉を後に、帰宅途中で同業の店に寄りました。
およそ1年以上ぶりの訪問でした。
数年前にリニューアルされ、外観、内装共に高級感のある店舗になっていましたが、昨日行った時にもそのままの綺麗さがキープされていてとても驚きました。
前面がガラス張りなのですが、水垢もついていなくて、いつも窓ふきを行っていることがすぐに理解できます。
店舗内の床までピカピカで、中古車両までもが新車に見えるようでした。
我々の業界は、全体の販売台数が減ってきたのと反比例し、1台当たりの価格がかなり上昇しています。
100万円以上する車種も珍しくありません。
そのような環境変化に気付かずに、汚いまま、リニューアルもしない、してもその綺麗さを維持できない店舗が如何に多いことか。
100万円以上の買い物をする立場になればすぐに理解できます。
店舗が綺麗で豪華なのは当たり前、その上で接客や技術力が求められるのです。
弊社店舗でも押しなべて、店舗や工場が汚い店舗は、実績が悪いのです。
更にこの店は、スタッフが素晴らしい。
我々が訪問すると、工場からも出てきて全員で挨拶をします。
それも笑顔でです。
当たり前のことが当たり前に継続してできる、一番基礎の基礎ですが、これが重要なのです。
私も社長交代の前に、全店に発破を掛けに行こうと思いました。
社長室で、社長御夫婦と次世代を担う若手二人を交えて、決算書を見せてもらいました。
確実に成長し、内容が良くなっていました。
一般的には、総資産は少ないほど、回転率が高い方が良いとされます。
ただこの業種は頭脳集団的な、IT関係等を除いては、中小企業では無理です。
我々の業界では、なるだけ回転率を高くすることは必要ですが、その前に総資産を増やすことが重要となります。
これは、中小企業においては、経営の安定に繋がるからです。
この店は、そこの部分で長期に見れば合格、次に流動比率が150%を超えていて、短期の部分でも合格。
具体的な内容を聞きますと、やはり工賃の比率が高い。
これはお客様に支持されているかどうかのバロメーターなのです。
昨年までの工賃とその他部品用品の売上高を、それぞれ10%ずつ増やすことを3年続ければ、弊社では足元にも及ばない超優良企業になれると思いました。
弊社の店長クラスは、まだまだ甘いなあ~!!