新規事業
以前から述べていますが、これだけ環境の変化のスピードが速いと
対応も早め早めにしなければ、あっという間に転落の危機が訪れます。
最近読了した経営誌の中で、DPE(写真の現像、焼き付け、引き伸ばし)専門の
ミニラボ店栄枯盛衰の記述がありました。
1997年まで右肩上がりで増加して2012年にはピーク時の97%減にまで
縮小した銀塩フィルムに伴って、店舗も急激に閉鎖されていくのです。
大手などは1000店以上あったものを年間200店ペースで閉めて行ったとのこと。
いくら生き残り戦略を考えていても
これ程のペースで市場が消滅していくと
決断の遅さは、即、倒産にもつながります。
我々の業界は、まだ保有台数が1000万台を超えていますし
一気に消滅するとは考えられません。
それでも、EV化への対応と新規事業の模索は
今のうちにやっておかねばならないと考えています。
新規事業を立ち上げようとすると、先ず古参幹部から
反対の意見が出てきます。
今まで成功体験を積み重ねてきたために仕方ない側面もあります。
それでも、経営者は実行しなければなりません。
体力のあるうちに、失敗しても屋台骨が揺るがないレベルであれば
どんどんやってみるべきです。
新規事業への着手を恐れるのではなく、
事業を始めてから、いろんな改善を施し
成功するまで続けることが重要なのです。
経験則では、新規事業が軌道に乗るには
3~5年は辛抱が必要です。