一人勝ち
86歳になる母に、1か月ほど前から
体中が痒くなるので、皮膚科に連れて行って欲しいと頼まれました。
ついこの間次男坊が近くの皮膚科に通った話を思い出したので
場所を聞こうとしました。
すると、彼があそこは止めた方が良いとの返事。
自分の症状の見立てを誤り、別の病院に行って事なきを得たとのこと。
その話を聞いたので、自宅からはかなりの距離でしたが
次男が勧める病院に午後2時始まりの所を
10分遅れ位で到着。
2~30分待てばよいと踏んでいたのですが
受付から「4~5時間待ちです」と告げられ
自分の耳を疑いました。
整理番号を渡され「97」番でした。
大手の病院ではありません。
普通の小さな町医者です。
両親を一旦ホームに連れ帰り、入浴等を済ませてから
午後5時20分頃病院に戻りました。
自宅PCで待ち順番が確認できるシステムでした。
待合室で様子を観察しますと受付終了の午後5時半ギリギリに
来た人にも同じように4~5時間待ちですと。
看護師に聞きますと午後10時頃まで診察、治療しているそうです。
私も両親と一緒に診察室に入りましたが
50歳前後のダンディな男の先生でした。
説明は丁寧でした。病名は「慢性ジンマシン」。
70%は原因不明とのこと。
4時間以上待って診察、治療は3分ほどでした。
半信半疑が素直な感想です。
翌日朝、両親がわざわざ自宅に来て
「不思議と飲み薬と塗り薬で全然痒みが出なかった。
あの先生は素晴らしい」との評価。
情報伝達が素早く容易になったせいか
我々のような小売サービス業だけでなく
医師の世界でも人気が集中する『一人勝ち』の様相を呈してきたようです。