小売りの鉄則
二輪の販路政策については、今までにいろいろ述べてきました。
どのメーカーも大型店志向で、店頭に多くの車両を並べ
多くの試乗車を準備するような指導と店舗創りになっています。
そうなると、そのような店を造る資金が無い店は
ただ衰退するのを待つだけでしょうか?
とんでもありません。
小売りの鉄則に、これは心理学的にも言えることですが
「品揃えが豊富なほど、顧客が喜ぶと思うのは誤解。
商品点数の多さは顧客を迷わすだけ」というものがあります。
以前のTVで3種類のベビーカーと10種類のベビーカーを展示した時に
どちらが買うまでの行為に至るのかという、行動心理学があっていました。
まさに、上記のことを裏付けたものでした。
本当に売りたい商品だけをできる限り揃えれば
資本のない小さな店でも、顧客の満足はあがり
実績もついてくるのです。
特に趣味性の強い、不要不急品であるバイクは
その傾向が強いと思います。
そういった意味では、とことん売れる商品への選別眼があれば
逆に面白い時代になったともいえるのです。