久し振りに良かった 3.
「育てる園芸」→「飾る園芸」→「快適生活」へとコンセプトを拡大。
ここでペットに着目。
30数年前のペットは、犬は番犬用で外で飼うもの。
室内用は小鳥など小さな動物であった。
『家畜』という概念を『ファミリー』に置き換えた。
先ずベニヤで出来ていて耐久性がなかった犬小屋を
プラスティックのものに変えて、それからは室内用にも広げた。
ペットはファミリーという新たなマーケットを創造し
一躍ペットブームを作り出した。現在も業界を牽引中。
収納商品は当時は「しまう」コンセプトだったものを
「探す」というコンセプトに変えた。
2年かけて透明のポリプロビレンを開発し
見える収納箱を初めて世に送り出す。
外から見えない他社のものは1500円、見えるアイリスのものは2000円。
飛ぶように売れたがアドバンテージは5年間ほど。
一気に競合相手が30社ほどになった。
そこからは米国進出→ヨーロッパ→中国と
マーケットを広げていった。
ガーデニングブームを造った時に、夜が面白くないという意見から
フィラメントの小さな色付き電球を開発して彩を添えていた。
この延長線で、消費電力が少なく、球が切れにくい電球ということで
LEDを開発していた。
東北の震災以降、消費電力の認識が急激に高まり、且つ政府の政策にもよって
一気にLEDブームが来る。
小さなものから大きなものを開発するのはた易い。
大手電機メーカーが6000円でしか発売できないものを
2000円で発売し、シェア1位となる。
ここから、白物家電参入へと発展していく。