一頭のライオンに
先日、高級車の中古車を販売する所長の悩みを聞きました。
非常事態ということでした。
その店は、所長、女性事務員、男性3人の5名で運営中。
男性3人中の一番売り上げ高が大きい人が辞めるというのです。
残りの二人は現状満足派で危機感もないとのこと。
私の助言。
本気で残って欲しいなら本気で慰留すること。
そうでなければ、去るものは追わず。
恋愛と同じですよ。
話を聞くにつけ、ほぼ辞めることになるというのが私の結論。
そうなることを予測しながら、次の対策に着手しなければなりません。
この所長は、私よりも一回り以上若いにも拘らず
仕事への情熱は昭和一桁時代そのもの。
性格も素晴らしいし、組織をまとめる力があれば一皮剥けます。
朝一番に会社に来て、一番遅く帰宅。
定休日には重要なお客様詣でと
本当に家庭崩壊しそうな勢いです。
私の助言。
身を粉にして働くのは実によい。
しかし、もっと頭を粉にして働くこと。
個人の能力よりシステムで売れるようにすること。
君自身が物凄くよいものを持っているのだから、何も心配いらない。
私なら、ど素人の若い女性アルバイトを二人雇う。
女性事務員も営業をさせ、3人の女性に少しで良いから
目に見える形でインセンティブ与える。
今まで以上に売り上げは上がるはずだし、
働かない二人の男性にも刺激になる。
最後に、ヨーロッパでよく言われる「リーダー論」を教えました。
『一頭のライオンに率いられた百匹の羊の群れは、一匹の羊に率いられた
百頭のライオンの群れに勝る』