経営と人生
中小企業においては、経営は人生そのものになります。
自分の財産は、現金や不動産を含め会社と一体とみなされ、
あってないようなものですし、
朝起きてから夜眠るまで、ほとんど仕事をして 夢にまで出てくる訳ですから。
今までの中小企業の経営においては、この基本を理解したうえで
「使命感」「責任感」「情熱」があれば何とかなりました。
今までの成功例を踏んでマイナーチェンジすればよかったからです。
ただ、我が愚息達のようなこれからの経営者は、
この要素の他に『勇気』が必要となります。
何故なら、環境変化が急で全く違う世界に知らずに放り出されることが
しばしば起こってくるからです。
未知の世界では、右に行くのか左に行くのか
その根拠もほとんどないままに 決断を下さなければなりません。
それもスピード感をもって。
この決断には大きな勇気がいるのです。 一旦決断したら、
今までとは全く違った業態に変わるかもしれません。
それでも同じことをしていたら座して死を待つのみだから、
経営者は覚悟を持って決めなければならないのです。
その結果で、会社も変わるし経営者の人生そのものも変わるのです。
とても大変な時代になりました。
あまり脅してばかりでは夢もないので、愚息達には
「ナニクソ負けてたまるかの気持ち」と「日頃の地道な勉強」がありさえすれば
何とかなるとは言っています。