人生って
久し振りに、通夜と告別式に出席してきました。
私がサラリーマン時代、殆んど家を留守にしている間
魔ダムと愚息達の面倒を見てくれた女性です。
齢(よわい)89歳。
天寿を全うですが、死ぬ間際はかなりの痛みで
苦しんでいたそうです。
若い頃、一人息子に先立たれ、次にご主人も亡くされ
悲嘆の内にホーム生活を続けられていました。
僅か10数人の参列者ではありましたが
私も今回は時間のやり繰りをしてでも行って良かったと思っています。
自分が苦労している時に、優しい手を差し伸べられたことは
一生忘れる気はしません。
この「感謝」は私の人生の原点です。
何等かの形で具体的にお返しを行うことを
自分に義務付けています。
仮に、その相手に後になって裏切られても
私は具体的な形のお礼だけは
必ず実行していますし、今後もそうします。
最近、私の恋愛観、結婚観、そして人生感が
大きく世間ずれしていると強く感じます。
いかんいかん、こんな観念的なことで感傷に浸っていては、
生き馬の目を抜くビジネス界では
生き残れないと理解していますが、どうしても・・・
青臭い、学生時代に読み耽った三木清の「人生論ノート」と
三島由紀夫の「潮騒」を読み返したばかりです。