限界
若い頃は、身の回りに色んなことが起こっても
何とかなるさといけいけどんどんで
あまり立ち止まって考えることはありませんでした。
最近は些細な事でも、ふと立ち止まり
考え込むことが増えました。
私の思いが社員に伝わらない話は既述しました。
その中で「言ったことが変わることが多い」というものがあります。
私は常々会社経営の最善を考えており、時間や環境や各種条件の変化に
すぐに対応する必要があり、当然だと思っています。
その話を社員にしますと、きちんと話をしてもらわねば
判らないとの返答。
私からすれば、「社長が必死で考えている事だから、
何か理由があるのだろう」と何故思わないのかと言いたくなります。
論語に
「君子は貞にして諒ならず」というものがあります。
立派な人間は、正しい道理を守って、約束には義理立てしない。
例えれば、「次は君に部長をやってもらう」と約束しながら
そのポジションにもっと最適な人物がいた場合
迷わず、最適な人を選ぶという事です。
この事前に言われた人物が、約束を反故にされても
この経営者が決めたことだから、何か理由があるのだろうと
恨みも愚痴も言わない、
そのように思われる経営者が「リーダー」に相応しいというものです。
この様な現実に毎回遭遇しますと、やはり自分のリーダーとしての
限界を感じてしまいます。
長男の結婚をきっかけに、自分を振り返りました。
若さゆえの強引さと、自分のペースだけで結婚した気がします。
つまりは自分勝手に奪い取る愛。
果たして魔ダムの私への思いはどれほどだったか?
現在も働かせている事実に、改めてやるせなさを感じています。
他の男性と一緒になっていたら、
もっと楽な人生になっていたでしょう。
子育てをしていない記述は何度もしました。
魔ダムと子供達を路頭に迷わせないようにすることだけに
突っ走ってきた今,見つめ直すと
男として最低限の事をしているだけだと気づきました。
男として、夫として、親として
限界を感じた「こどもの日」でした。