永すぎた春

私が高校時代に三島由紀夫の中で一番最初に読んだ小説が

「永すぎた春」です。

奥手だった私には、恋愛指南書にピッタシの作品でした。

 

我が二人の愚息の内、次男は大学時代の彼女と卒業後

さっさと結婚しました。

一方長男は今年で36歳になろうとするもその気配はありませんでした。

 

大学卒業後、ブラック企業そのもののディスカウント会社に就職し

その後、女っ気のない我が会社に入ってきました。

殆んど女性と接する機会のないまま青春を過ごしたわけです。

 

昨年、東京に勤務する私の弟が自分の会社の後輩に頼み

とある女性を長男に紹介してくれました。

 

弟から社内の評判と簡単な履歴を聞き、それに加えて写真がPCに

添付されてきました。

笑顔が可愛い、薄化粧の体格の良い女性でした。

 

私は第一印象で良いと思い、熊本県出身と聞いて

これは絶対に外すべきでないと確信。

長男をすぐに東京に行かせ、

「気に入ったら何としてでも口説け」と発破をかけました。

 

それから福岡と東京との遠距離恋愛に発展し、

あれよあれよという間に結婚の話までに到達。

 

長男としては、まだまだ期間を置いた方が良いかもとの

葛藤があったようです。

 

私のブログに再三登場する

上場企業の代表取締役を昨年退職されたAご夫妻に相談に行ったらしく

その場で「今すぐ結婚を申し込め」と強く背中を押されたとのこと。

 

小説よりは短い期間でしたが、「永すぎた春」を経験し

晴れて5月1日に入籍を済ませました。

新店舗オープンという、一番大変で忙しい時期なので、

式は暫くお預けです。

 

所帯を持って、自ずと責任感が増せば

もう少しはしゃんとするだろうと期待しています。

 

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