パラダイム・シフト paradigm shift
孫正義氏が良く使用する言葉として、表記「パラダイム・シフト」が
あることは既述しています。
この意味は、広辞苑によりますと
「思想の枠組みや科学上の概念などの変化。
天動説から地動説への変化は典型的な例」とあります。
確かに身近では、固定電話から、携帯電話、スマートフォンへの移行、
また、経済史に残る銀塩フィルムにおけるコダックの倒産と
富士フイルムの変身等もその例でしょう。
日本が誇る世界のトヨタが、まさにこのコダックの轍を踏まないか
正念場にいると、トヨタ自身が感じている旨の新聞記事に驚きました。
グーグルを初めとする異業種が、既存の考え方の車産業を
根底から覆す恐れがあるからだそうです。
一つの例が「自動運転」。
この基になるのが「人工知能」(artificial intelligence)。
所謂、「AI」と呼ばれるものです。
これは、人間の知的活動を自動化し、コンピュータや
ロボットに搭載していく考えです。
無知な私などこの考えを突き詰めると、人間など
不用になる時代が来るようで、どうも抵抗感があります。
一方、あくまで人間が主体で人間を支える役割の知能もあるそうです。
所謂、「IA」と呼ばれるものです。
intelligent amplifier。直訳すると「知識の拡大、拡張、増幅」。
『AI&IA』と、たった二つの文字の順序の違いや考え方で
未来が変わると思うと、やりきれなくなるのと
生きていく意味さえ問われかねないと危惧しています。