経営判断
昨日の朝刊に、「しまむら」「セリア」等の
安売り・ディスカウント業界が今後出店を加速する旨が
掲載されていました。
最近の日本国内経済環境の悪化により
国民の節約志向が一層強まる可能性を感じ取り
暫くはインフレは起こらないと決断したのでしょう。
確かに、日銀の黒田総裁が描くインフレ率2%は
達成が益々困難になっています。
既述していますように、弊社グループも
なかなか業績が上向く傾向がありません。
この様な時には、現場ではつい
安売りすれば売れると思いがちです。
ところが、趣味性が強い且つ粗利率がもともと低い
二輪業界では、価格差がつき難いのです。
敢えて差をつけようとしますと殆んど原価販売になり
利益が出ない結果になります。
会社を存続させるためには、社員満足が非常に重要です。
社員を満足させるためには、給与と休日をあるレベルまで
引き上げるのは最低限の事です。
その為にも経常利益の増額は欠かせません。
適切な利益を取りながらも、その事が
お客様の価値観では割安に思えるような
ビジネスモデル構築こそが生き残る為の
唯一の経営判断だと思います。
円高・円安、デフレ・インフレ等、世界の専門家でさえ
確実なことは分かりません。
何事も一方通行では終わらない歴史を鑑みますと
日本はインフレになるとの思いを私は強く持っています。