経営のヒント
既述していますように、私は非常に恐がりで、特に
経営に関しては臆病です。
その性格を補うために、各種保険はほとんど加入していますし
色んな損害が網羅できると思っていました。
店舗に関しましても、火災保険、ショップ総合保険、
社員の為には、労災の他に傷害保険を付加しています。
ところが今回の熊本地震では、全てが保険金支給の対象外でした。
つまり、営業用店舗等(住宅を除く)に地震保険は
実質付帯できないことを知りました。
敢えて付帯しようとすると、特別に申請を行い、普通の火災保険料の
5倍くらいの費用が必要になると損保の担当者に説明を受けました。
YSP菊陽・YSP熊本両店舗の修理改修費用は、
いくらかかるか不明ですが、かなりのものになるでしょう。
いくら、低利で融資が下りても、一年を通じて最も
売り上げも利益も稼げる4月を棒に振ること、
それに倒れて破損した車両の修理台を考え合せますと
被害額は相当なものとなります。
キャッシュフローを考えた場合、我々小企業において
予定外に多額の現金が不足する恐怖は半端ではありません。
本当に「まさか」はあるのです。
その「まさか」に保険でも対応できないとなれば
経営者はどのような対策を立てればよいでしょう。
一番簡単な方法は「天引き定期積み金」。私の場合は
消費税を支払うために「1年満期」で行っています。
これを満期の年数を最大にして毎月少しずつ貯めておく方法。
それか、「解約返戻金」の率が高い生命保険や他の保険に加入する方法。
他にも色んな対処法はあると思いますが、
どのような形であれ、最低でも売上高の1ヶ月分くらいのキャッシュは
いつでも出せるくらいの『まさか金』は必要だということです。