現実的には・・・
ローカルのTV番組をダイニングで魔ダムが見ていました。
珈琲を入れようとした私もふと目をやると
今春卒業予定の学生が家電や机等を後輩のために
リサイクルして提供する内容のものでした。
「もったいない」精神にも合致するし
経済的に助かる面もあり良い試みだと思います。
ただ沖縄県から福岡大学に入り、大阪に就職するこの男子学生の
インタビューの中に「奨学金」の話が出てきました。
何と4年間で400万円を借りたとのこと。
文科省によりますと、学費の高騰と家計状況の悪化により
半数以上の人が奨学金の支給を受けています。
無利子の成績優秀者はかなり少なく、一般的には
1~3%の利子がつくものです。
それを就職と同時に15年に亘り返済していくのです。
噛み砕いていえば、彼は就職と同時に
「400万円のもの」を低利のローンで購入したと同じことなのです。
手取り15~17万円の人が「400万円のもの」をローンで買うのです。
奨学金の3ヶ月以上滞納者が、返還者の2割を超えるのも宜なるかな。
私も学生時代に8000円/月の奨学金を受け取っていました。
4年間で384千円。当時の国立大学学費は
入学金5万円、年間学費36千円。現在は282千円と538.8千円。
確かに10倍ほどの開きがあります。
ただ、初任給の手取りを比べますと現在は当時8万円の
ほぼ2倍に過ぎません。
もし無駄に過ごす4年間であれば、奨学金の美名のもとに、
現実的には400万円の浪費に過ぎないのです。
滞納が発生すると、ブラックリスト(信用情報)に載ります。
因みに私は、5年間毎月返済し続け、残金の30万円ほどは
株式投資の利益で一括返済しました。