たった二文字の意味
日銀が2015年4月9日に
「金融経済月報 2015年4月」を発表しました。
これは、景気判断を示すものです。
冒頭の文章に
「わが国の景気は、緩やかな回復基調を続けている」
と書かれています。
一見すると、「緩やかな回復を続けていると」と見えますが
実は違うそうです。
「回復を続けている」という文章だけなら
順調に回復をしている状態ですが
「基調」という言葉が入る場合は、
そうでない可能性もあるとのこと。
つまり、判断に自信が持てないということのようです。
公的な機関であるが故の、慎重な言い回しなのでしょう。
確かに我々の業界をみても、完全に回復しているとは
とても思えません。
但し、3,4月の我々業界の現状感覚が
5月を過ぎて6月の梅雨を乗り越えても続くようなら
「基調」の文字は取り除かれると思います。