馬耳東風
昨日、長男と各店舗の実地棚卸のために
久し振りに一日中行動を共にしました。
後数年で、私の後継者になる可能性が一番大きいので
いろんなことを教え込もうと、日常の些細なことまで
今まで注意、指導してきました。
例えば、食事の時の座り方、挨拶の仕方、車のハンドルの握り方、
洋服の着こなし方、etc.
当然、経営者としての心構えから、社会情勢まで
多岐に渡ります。
それにも拘らず、昨日感じたことは、
今までと同じことを何度も注意、指導しているということです。
遂に私は長男に「お前は本当に馬耳東風だな」と
呆れて言い放ちました。
その言葉を使いながら、何故「馬耳東風」というのだろうと
疑問が湧きました。
早速調べますと、
「東風」は、東から吹く暖かい春風のこと。
人は東風(春風)が吹けば寒い冬が去っていくと喜ぶが、
馬は耳をなでる春風に、何も感じないということから、
『他人の意見を聞き入れず、心に留めようともしないこと』の意。
出典は、李白の「答王十二寒夜独有懐」
「馬の耳に念仏」も同義語。
深いため息とともに、疲れがどっと出るのですが
全ての社員の為にも、諦めずに指導しようと
再認識した一日でした。