休め休め、もっと休め
元ヤクルトスワローズの「宮本慎也」氏は
非常に稀有な人のようです。
先ず、オリンピックやWBCの
キャプテンを任せられる、あるいは
選手会会長に指名されるほどの人格者。
例えば、シーズン終了後の年棒交渉の席で
球団側が気を使って僅かのアップを示したのに対して
活躍していないという理由で自ら減額を申し入れ
その金額で二軍の練習場の修理費用にあてさせた等。
41歳5か月で2000本安打を達成したのは
史上最年長。また、シーズン67犠打という地味な日本記録を持ち
得意の守備でのゴールデングラブ賞は数知れず。
本人は体格にも恵まれず、すぐにはプロでは通用しないと
PL→同志社→プリンスホテルからドラフト2位でヤクルトへ。
彼自身がここまでやれた理由を述懐しています。
その中で私も合点がいくことが一つありました。
シーズン終了後の12月、1月は、ほとんどの選手が
あまり真剣に練習しない。
周囲の人も休息を十分取った方が却ってよいと
アドバイスをする。
自分は守備しか得意なものがなかったので
それだけは絶対負けないように、オフの2か月間に
猛練習した。
更にバッティングの練習も常にしていた。
その時に思っていたことは
ライバルの他の選手たちは「休め休めもっと休め」。
この努力を長年続けたお蔭で、このような実績を残せた。
これはビジネスでも同じで、実力のないものが
他人に勝とうと思えば、他人が休んでいる時にも
自分だけは休まないで努力することである。