政策金利
両極端の政策金利が、かなり話題になっています。
先ず、政策金利とは、中央銀行(日本では日本銀行)が、
金融政策によって、金融市場を調節するための金利のことです。
リーマンショック以降世界の主要先進国が、金融緩和を行い
政策金利は低下傾向にありました。
このおかげで、我々の銀行預金の利息は
雀の涙以下なのです。
2014年12月の政策金利で見てみましょう。
1.日本:無担保コールレート翌日物→→0.10%
2.米国:フェデラルファンド →→0.25%
3.中国:一年物貸出基準金利 →→5.60%
ところが、ロシアだけは別です。
2014年の推移を見てみます。
Refinancing Rate
1~2月 5.5%
3月 7.0%
4月 7.5%
7月 8.0%
12/14 10.5%
12/16 17.0%
ウクライナ問題に対する経済制裁に
原油安が追い打ちをかけて、
ロシア通貨ルーブルが急落しているのです。
貨幣価値が12月現在、今年の年初の約半分になっています。
分かりやすく言えば、1個100円だったパンが
200円になったということです。
今後もロシアの政策金利からは目が離せません。
特に株式投資をする人は要注意です。
お金の逃げ足は、何よりも早いからです。
因みに、1998年のロシアの通貨危機の時には
政策金利は150%になっていました。