漆よおまえもか
報道によると、最近の急激な円安と中国の人件費高騰により
漆の輸入価格が大幅に上昇しているそうです。
「えっ」漆って、日本文化そのものではないの!?
そうです、漆工芸は日本の伝統工芸なのです。
平成23年の林野庁の発表によりますと、日本国内の消費量の内
98%が中国からの輸入、2%が自給(日本国内産)です。
私も10数年前に株式投資で利益を出した勢いでかなり高額の
輪島塗の御屠蘇のセットを三越で購入しました。
あれほどの金額を出しても中国産の漆なのでしょうか?
恐らくそうでしょう。日本産の漆は質が良く
文化財等の修復に使用されるようです。
今や「日本食は日本産ではない」と言われて久しいのですが
日本の伝統工芸までもが海外に依存しているとは
かなりのショックでした。
90%以上を輸入に頼っている商品を調べてみました。
小麦:100% コーヒー:99.7% そば:97.3%
プロパンガス:96.5% 天然ガス:96.8% 原油99.6%
50%以上の輸入となると、身近な商品がほとんど範疇に入ります。
そして、そのかなりの部分が発展途上国からなのです。
ということは、単に円安で価格が上昇するだけでなく
人件費の高騰が拍車をかけることになります。
仮に円が120円を突破して、この勢いで発展途上国が経済成長をすれば
100円ショップはおろか、吉野家の牛丼、ユニクロ、洋服の青山さえ
なくなる可能性があります。